チノ

余命10年のチノのネタバレレビュー・内容・結末

余命10年(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

公開初日に鑑賞。
小松菜奈に坂口健太郎という、みんなが観たかった組み合わせ。脇も固い。
内容はというと、やはり命の物語だからずっと悲しさややるせなさがあるし、感動するのも当たり前みたいなところがある。でも心の支えであった茉莉が亡くなった後、和人がどうやって生きていくのか…という描写がもう少し欲しかった。観終わってしばらくは喪失感で感動したが、振り返ると「あれ、余命宣告されてた人が亡くなっただけ…?」となってしまっている。
あともう一つ気になったのは、和人が茉莉に告白したときの茉莉の心情がわかりにくかった。わざとああいう態度をとって突き放そうとしているのだろうけれど、ただ単に迷惑なの?とも思えてしまう(そうではないことは確か)。でも、その後弱ってるときに告白されたら案外すんなりOKしてたし、どういう心境の変化?まあでもあの三浦とかいう男(井口理)とその彼女の発言は腹立たしいわな。上手く言えない腹立たしさがある。似たもの同士くっついとけってか?茉莉にも知り合いの一級建築士の男にも失礼。
やはり今回はキャストによる加点が高いなという印象。
桜や霧がかった朝などの自然の風景が、映像美はもちろん、心理描写も兼ねていて素晴らしかった。
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