切なさがたっぷりだけど、泣かせを煽らず茉莉の感情に寄り添い抜いた演出が好印象だった。
四季の景色や友人たちとの何気ない談笑を重ねて日々の変化を伝える映像表現が印象的。
突風で蘇る記憶の輝きはきっと不滅。
主題歌いい歌だな。泣かしよる。
弱さ、強さ、凛々しさ、儚さを自然体に見せる小松菜奈が好演。彼女の魅力全部盛りの映画。
「生きる」をたしかに伝えている。
僕も難病持ちだから茉莉が感じる悲哀に共感する部分が多かった。
「簡単に死を選択してしまう人」「無神経にかわいそうにと言う人」「病気を持っている人同士なら分かりあえるんじゃないと彼氏として紹介されること」などへの腹が立つ思い。
「なぜ私が」という悲しみ。「この体を研究してほしい」と願う気持ち。
消去ショックで死にかけるところ。
難病なんて消えればいいのにな。
消えない悲哀を抱えていくしかない。
命には限りがある。だから日々を大切に・・・。分かってますけども、流されて、怠惰な毎日ですわ。。