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余命10年のmameのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.8
余命10年ってとても難しいと思う。
しかも20代の10年って1番変化があると思う。学生から社会人になり結婚し、子供ができる、10年で学生から親になり、人生を歩みが、嫌でもありありと目の辺りにする。
その中で1人だけ時が止まったような、止めるには長く、進めるには短い10年はとても孤独を感じ辛いと思う。

想像していたよりも、茉莉に焦点が当てられている作品で、小松菜奈の演技が圧巻だった。台詞は少々やり過ぎと思う箇所もあったけど、表情が素晴らしくてとても見入ってしまった。

坂口健太郎ははじめの本当に子犬のような頼りない男から、自分で店を持つまで成長していた。声とか態度から強い人になったのが伝わってきたし、離れてもなお、茉莉のことを本当に大事に思っていて本当に愛していたんだなと思った

季節が巡っていく描写がよく描かれていて、楽しい思い出でもこれがあと何回できるか分からない、だから今を大切に楽しんでいる茉莉の気持ちが伝わってきて、それが切なくじんわり響いた。

自分の周りにいる人を大切に、1日1日ちゃんと生きたいと思わせてくれる映画だった
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