ひかる

ドーナツキングのひかるのレビュー・感想・評価

ドーナツキング(2020年製作の映画)
3.7
過去の観賞の記録として。

『ドーナツ・キング』と呼ばれた男のドキュメンタリー作品ということで興味深く観賞。

カンボジアの内戦を経て家族と共に移民となりアメリカに渡ったテッド・ノイは苦労の末に一大ドーナツ・チェーンを築くがギャンブル依存性となり、自らを信頼してくれていた人達さえも裏切り、その地位や財産などを失う。その波乱万丈の人生について。

内戦から移民として、渡り苦労してその地位を築くテッド・ノイ。
そこには確かに自らの力以外のものがあったはずなのに。
自らを支えてくれていた、妻や知人を裏切れるほどの依存性の怖さ。
何もかもを失って、神の存在を口にするテッド・ノイが悲しい。
大切だった、失いたくなかった妻。
誰より最初に自分の成功への扉を開いてくれた妻。
その人さえも裏切って。
けれど。
彼の大切な人達と作り上げたドーナツはカンボジア移民の人達の手で広がりを見せている。
今、彼は何を思うのか。

依存性の怖さを、ひしひしと感じさせる作品だった。
個人的には、かなりアルコールに傾倒している私には自戒となった。
またこの作品。アメリカ、カリフォルニアにおけるドーナツ文化の広がりも見られて楽しめる。

深夜に、妹と二人で見ました。
面白かったです。
私には良い作品となりました。
ひかる

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