超能力がSF風だったりオリジナリティ溢れる感じに描かれてなくて、すごく地味な感じなのが逆に良かった。得体の知れない不気味さが際立っていた。
あと、超能力が前半は仲良しツール、後半は殺戮ツールと対照的な使われ方をしていたのも面白かった。
サイコ少年も、母親を自ら手にかけたクセに、うまくいかないことがあると母親がいなくて泣いたり、遊びに誘いに来たフリして自分のことを始末しに来た友達におもちゃに釣られてホイホイついて行ってしまったり、サイコでも所詮はコドモなんだということがわかるシーンがいくつかあって、悍ましさの中にも未熟さが垣間見えるのが人間らしくて良かった。
冒頭で妹の性根の悪さを散々見せつけられ、あぁこいつが悪いやつかと思っていたら、サイコ少年の異常性にその妹でさえドン引きしてて、妹がサイコ少年の異常性を際立たせるための噛ませ犬になっていたのは笑った。
