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イノセンツのROYのレビュー・感想・評価

イノセンツ(2021年製作の映画)
3.8
大人には、秘密

大友克洋『童夢』×北欧スリラー×サイキックバトル

◼︎INTRODUCTION
退屈な夏休みに不思議な力に目覚めた子どもたちの遊びが、次第に狂気へと変わっていく姿を、美しくも不気味に描いたノルウェー製のサイキックスリラー。

ノルウェー郊外の住宅団地。夏休みに友人同士になった4人の子どもたちが、親たちの目の届かないところで隠れた力に目覚める。子どもたちは近所の庭や遊び場で新しい力を試すが、やがてその無邪気な遊びが影を落とし、奇妙なことが起こりはじめる。

監督は、『わたしは最悪。』でアカデミー脚本賞にノミネートされたエスキル・フォクト。ヨアキム・トリアー監督の右腕として、同監督の『母の残像』『テルマ』『わたしは最悪。』で共同脚本を務めてきたフォクトにとって、自身の監督作はこれが2作目となる。撮影を『アナザーラウンド』『ハートストーン』など北欧映画の話題作を多数手がけるシュトゥルラ・ブラント・グロブレンが担当。

映画.comより抜粋

◼︎NOTE I
◯「【インタビュー】大友克洋『童夢』に影響を受けた北欧サイキックスリラー『イノセンツ』無垢な子どもが善悪を知る前の残酷さ」『映画.com』2023-07-28、https://eiga.com/news/20230728/6/

◯「本当の怪物は誰?『イノセンツ』監督が語る、“親友”ヨアキム・トリアー独自の解釈」『映画ナタリー』2023-07-28、https://natalie.mu/eiga/news/534805

◼︎小言
・やはり大友克洋『童夢』を想起してしまう。個人的に大好きな漫画の一冊。なるほどここに北欧テイストを足せばいいのかと観る前に唸った。

・マイク・フラナガン『ドクター・スリープ』(2019)の重要な要素の一つとして“サイキック”があったように、本作でもその要素が前面に押し出されていた。スティーヴン・キングも好きそう。彼の幼少期のトラウマ的なものは存在しえないけど、好きそうではある。
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