anguish

ロスト・ボディ ~消失~のanguishのレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)
3.1
完璧とは "何も足せない状態ではなく、何も削れない状態のことだ" サン=テグジュペリ

◎建築家のジェレミー・アングストはパリでの公演を無事に成功させ、ワルシャワへ向かうため自らがデザインしたエアーポートにギリギリのスケジュールでタクシーで向かっていた時、テセル・テクスターと名乗る20代前後の女性に大雨の中でタクシーが確保出来ずに困っていると懇願された。時間が気になってはいたが、同乗させることにする。何かと騒がしく不穏な人物だった。

ドミニク・ピノンがもっと関わって欲しかった。テセルは「人を殺した事がある」と仄めかし、幼少期の話を交えて二人のディスカションが始まる。彼女は自分の事を知っているのではないか?と疑問が過ぎる…

冒頭で気付く人は多いだろう。目新しい手法ではないがサインを散りばめて荒唐無稽なストーリーをフィナーレまで持っていく流れは上品だった。原題が少しネタバレ臭く、邦題はラストまで見ればピンと来るかもしれない?明らかに某映画(2012)に肖ってのものだろうと感じる配給の浅ましさw

20220522-22(124)
anguish

anguish