あまんだ

ロスト・ボディ ~消失~のあまんだのレビュー・感想・評価

ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)
3.6
面白いんやけどなー、何か惜しいのよ。
外国で講演を終えた、著名な建築家が、帰宅のため、空港へ向かう途中、悪天候で立ち往生していた若い女性をタクシーに同乗させる事から始まる奇妙な体験。
のべつ幕なしに喋るその女性の訳のわからない話を聞いている内に、どんどん建築家は不穏な気持ちになっていく。あ、これ以上聞いては駄目だ!と、思いつつ…。
若い女性のヤベェ人感と、しかしそれだけではない何か…を、感じさせる緩急つけてくる感じとか、実は、その女性につきまとわれ、変な話を聞かされる羽目になる空港が、主人公が設計した空港で、、、とか、の伏線はいいのだが、多分伏線の臭わせが薄いのが、ラスト、急にダーク・ファンタジー風味になって、あ、こういう事か。て、思わせるには強引なんやと思う。
主人公が自覚しながら、奥底に隠しているパーソナリティを醸し出す臭わせが、前半、恐らく一箇所くらいしかない。もうちょっと、色々出してほしい。そこは親切設計ではなかったのが、惜しい要因。
雰囲気は、ちょっと火サスっぽくて好き。
あまんだ

あまんだ