こんなサイコパスでシリアル・キラーを描いたリアル映画は、日本映画では珍しいと思う。
スプラッタホラー映画で表現されるような鮮血が飛びまくるような残虐シーンではないが、いたぶり方が身近すぎて怖ろしい分、眼を背けたくなるほど💦
本作で印象的なのは、阿部サダヲの「眼」。
その「眼」が、優しさを表現する人間だったり、無感情に見える殺人鬼っぽかったり…。
面会室で阿部サダヲと岡田健史が対面するシーンで、二人の顔を重ねる撮り方が構図的に見事。
阿部サダヲさんの人の心を操るシリアルキラーの演技はもちろん凄いけど、岡田健史さんの闇を抱える演技も見事だった。観終わったら、もう一度最初から観たくなる作品だった。