このレビューはネタバレを含みます
「凶悪」や「残穢」のように主人公が得体の知れない闇に飲み込まれていくような話が好みなのでだいぶ好みな作品だった。
面会のシーン、防犯ガラス越しに2人の影が重なるように撮影されていて2人に重なる「なにか」を思わせて良かった。
え、同級生の女の子とはそんな普通に話が進むの?って思ったらどんでん返しされて面白かった。
分かっていたはずなのに見えない、見ないようにさせる演出がよかった。
人が欲しい言葉を言うのが上手な人って少なからずいるけれど、ああ、知らないうちに影響されてるものってあるのかもしれない。
阿部サダヲさんの死んだ目が最高によかった。宮藤官九郎さんの作品や、アンフェアなど好きな作品にたくさん出ているけれど、こういう役を初めて見たような気がして新鮮でゾクゾクした。