死刑にいたる病の和のネタバレレビュー・内容・結末

暗い雰囲気、阿部サダヲの演技力、こだわりの強そうな映像効果。これらで非現実性をうまく覆い隠しながら進行していく映画。

映画のラスト直前までは、事件を追えば追うほど自分の中に眠る狂気に気づいていく雅也にフォーカスされている。

しかしそれは幻想で、結局この映画に登場するキャラクター全員が榛村にうまく洗脳されて遊ばれていただけだったという夢オチにも似た結末。

的外れな気がするラストも、阿部サダヲの怪物的な演技を見れたおかげでギリギリ満足できるレベル。

期待値が高く予備知識を全く入れずに見たおかげで、少し拍子抜けしたが阿部サダヲにスタンディングオベーション。自分の映像作品への解像度をまだまだ磨こうと思える作品でした。