てぃだ

死刑にいたる病のてぃだのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「すごいじゃないか!!」


とやたら人を褒めるのが上手な
人間にご用心。

いわゆるイヤミスのジャンルに
入るだろう話(たぶん)


やっぱり白石和彌
この手の生臭い写真を撮らせたら
めちゃくちゃに上手い。
抜群に上手い。


あの仕切りがあるから
触れ合えるはずのない手と手
いつの間にか自分の後ろから
囁かれてるような近さ
映画ならではのシーンに
ゾクゾクする。
opあたりの花の花びらが舞い散ってるのか
と思ったシーンの
舞い散ってるものの正体が分かるあたりも
ゾッとする。


阿部サダヲ
あの目で見つめないでくれ


と言いたくなる黒目の破壊力。
役柄的には「凶悪」の
ピエール瀧的な感じなんだろうけど
見た目から怖い瀧に比べ
見た目はどこか人懐こそうで
人間関係をじっくりねとねと
積み上げるのが上手い人。
まじでその辺にいそうで怖い

「多様性」という言葉が
怖いかもしれんと思うことがあるけど
そういうのはやはり
こういう人間でも認めなきゃいけない
のか?と思うところがあるからで。
死刑囚や犯罪者は違う?
何が犯罪で何が罪か
そんなのを決めるのは結局
僕ら人間なわけで。
あぁ結局いつまでも答えは出ない
人生は無限地獄。

そして更なる病の感染が
悪意の芽が
生まれる狂気のエンディング。
「私分かるよ」


これでもまだ多様性とか
言い切れるのか。
ひぃ。
てぃだ

てぃだ