スコセッシフォールド全開

カラダ探しのスコセッシフォールド全開のレビュー・感想・評価

カラダ探し(2022年製作の映画)
3.0
探して、と要求するくせに邪魔をしてくる赤い人。遊びたい、8歳の子供らしい純粋な気持ちと惨殺された怨念が組み合わさって、コミカルでいやらしいバイオレンスになっている。パルクール、青鬼、鎖。冷める、ではなく愛おしかった。
橋本環奈のファーストキル、顎が外れる描写で俳優偏重主義に対抗した傑作か?と思ったけど、一回限りで後は美形のまま殺されていったので残念だった。そのままファンを裏切り続けてほしかった。
イケメンと美女が選抜されるシステム。橋本環奈がボッチ設定は潔くてもはや好き。6人全員が打ち解けるの早すぎるのだけど、彼らは潜在的にコミュ力の化け物な一軍の人たちなので、と納得していた。しかし余計に、友達とはなんぞ?と考えさせられた。
タイムループ×母親の作りすぎたコロッケ演出。ちゃんと運命論的で軸がブレていなくて面白い。
翔太くん、苦手。一人だけ明らかに浮いているし、みんなこの人には心許してない感が伝わる。その違和感かも。彼がイジメられている設定は謎。
ドMの味方、山本舞香のキャラのファン。もっと毒吐いてほしい。
"孤独の塊"のゴロの悪さ。
篤史くん、中盤まで何もせず呑気に殺されていたと思うと笑える。
綺麗すぎる現場保存状態に空き家問題の警鐘を鳴らしているように見えた。被害者が報われないので家を成仏してほしい。