このレビューはネタバレを含みます
23日に都内の映画館で開催されたティーチイン付き上映会にて鑑賞。
脚本の向井さん曰く、答えを明示することが無いように、できる限りセリフをそぎ落としたとのこと。
直接的なセリフが少ない分、咀嚼しがいのある、映画になっていました。
特に安藤サクラさんが、役そのままに生きている感じが素晴らしかった。
目で語るお芝居がとても魅力的でした。
過去にとらわれてしまい、違う人生を生きてみたいっていう気持ち、自分にもあるかもしれないなと思ったり。
ラストシーンは色々な解釈があるようですね。
名前を変えてでも懸命に生きる彼らや、その彼らの今を愛した人々との出会いを経て、主人公の木戸も自分のアイディンティティに胸を張れるようになったのかと思いきや
見終わった直後は、はて??となりましたが、上映直後のティーチインにて、脚本の向井さんが次のようにお話しされていました。
「アイデンティティクライシスというと大げさだけど、自分が自分じゃないような、この世界の主人公じゃないような気がすることに悩んでいたときに、この作品に出会った」
ちょっと他人になりすますくらい無責任なときがあったっていいでしょって、楽に生きるメッセージをもらった気がします。