ちぃ

ある男のちぃのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
4.0
『ある男』……あなたはいったい誰🤔
幸せな人生を送っている時に夫や妻にそんな疑問を抱く事ないですよね。


見知らぬ人の名前を借りてその人になりすまし幸せに暮らせたら……。

そんなふうに感じる人は、もしかしたら少なくないのかもな〜と感じた今作。

ラベルのように上書きされる人生……。
でもきっとその人の真の中身は変わっていないのかもしれない……どんなに上書きされても苦しいと思うことは消えないのだろう。


オープニングで映されるバー🍸の絵画がラストで映されるシーン……。
「ある男」……違う人の名前に入れ替わった原誠(窪田正孝)だけでなく、憧れを持った城戸(妻夫木聡)もそうなのだろう。
そして谷口大祐(大賀)と言う男も現実から逃げ出したかったのかもしれない。


刑務所にいる小見浦(柄本明)……この男が🗝を握っている人物だったが実際このような事が行われていたら恐ろしい😱
「300年生きた男」ゾッとする😨


窪田正孝さんが演じる3人の男……同じ人が演じてるのかと思うほど素晴らしいものでした👏


原 誠を捨てて他の人物になり生きた大祐……
大祐を捨てて他の人物になり生きた曽根崎
城戸を捨てて……と願うシーン。

今の自分を捨てたい理由は、重いものからそうでないものまで色々だろう。


谷口大祐として里枝や子供たちと幸せな生活を送れたのだから、知らなくても良かったと言うシーンは、何か共感出来ちゃいました❤︎.*
里枝にも辛い過去があり、大祐にも辛い過去があっただけ……🥺
息子の悠人が、父大祐に愛されて育ったのがよくわかるシーン……なんかウルウルした


城戸がバー🍸で知らない方に身の上話をするシーン……彼も奥さんの秘密を知り、他の人になりたかったのかもと思うと、人生は深いし切ないと感じる。


鏡🪞や窓ガラス……絵画を通して上手く描いているなと感じた作品ですね。

もし相方が全くの別人だったら……あなたはどうしますか❓
幸せな人生……知らなてもいい事ってきっとありそうですね。
ちぃ

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