和製ジャックニコルソンです

ある男の和製ジャックニコルソンですのレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
5.0
冒頭のルネマグリットの絵を見た瞬間から頭フル回転で色んな事想像しちゃいました。

自分の中でこの人生から逃る選択肢は死を選ぶだけだと思ってたけど、別の人を生きたいって思う気持ちに驚いて、でも最後には納得してた。

偽って生きるって結局は苦しくなるんじゃないかなって感じるけど、他人の人生を生きたり他者に深くまで干渉することで本当の自分から遠のけて楽になる人もいるんだ。と勉強になりました。

妻夫木さんの目の奥の暗い部分や、インパクトありすぎる柄本明さん、最強ナチュラルの安藤サクラさんと豪華で素晴らしすぎる演技がほんとに最高でした。個人的には河合優実さん出てるのポイント高い!!

流浪の月がアカデミー賞取って欲しかったと思う気持ちもあるけど、ある男が取るのも納得の作品でした。

映画で絵画と連想させるシーンがよくあるから絵画も勉強してみようかなって思いました。