Yota0729

ある男のYota0729のレビュー・感想・評価

ある男(2022年製作の映画)
3.5
とてもいい映画でした。
そしていろいろ考えさせられる映画でもありました。

この映画は事故で死んだ夫が実は別人だったというミステリーと「死刑囚の息子」「在日韓国人」という本人が望んだわけでもないレッテルに対する差別と偏見が淡々と語られます。
安藤さくらや妻夫木聡、窪田正孝に清野彩名、柄本明などの重厚な演技で静かな映画でありながら引き込まれました。
最後はとても意味深な終わり方でした。
彼は結局どうなったんだろう?

だいぶ前に書店で「完全失踪マニュアル」という本を見つけて興味を惹かれて購入しました。
内容はタイトルどおり完全に失踪するためのマニュアル本。この本を読むと完全に失踪することは決して不可能ではなくこの映画のようにもしかしたら名前や戸籍を変えて過去を捨てて生きている人が世の中にはどれくらいいるんだろうと思いました。

余談ですがクドカンのドラマの「不適切にもほどがある」を毎週楽しみに観ていますが純子役の子とキヨシ役の子が出ていてびっくりした。あとまさかの仲野太賀がセリフなしのチョイ出演でもびっくり。
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