まる

ある男のまるのネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

生きながらにして生まれ変わり、別の人生を生きることになった男たちの話。

戸籍交換をすることになった男たちは、それぞれ家族に関する問題や悩みを抱えていて、1人は父親が殺人犯、1人は父親が老舗旅館の経営者っていう設定。

昔NHKでやってた『アルフ』っていうアメリカのコメディで、どういう文脈だか忘れたけど「家族は選べないけど、友達は選べる」って感じのセリフがあって、30年ぶりくらいにそれを思い出した。

ストーリー展開を活かした画作りが面白く、役者さんたちもみんな上手いので、映画に集中して観れることも良かった。

抱えていることに困るような過去もないし、今の自分が大好きな私には、わざわざ新しい人生を作るメリットも感じないけど、だからこそ興味深く観ることができた。

ラスト、二代目谷口大祐の人生を引き継いで、三代目谷口大祐となった城戸が、一時的な遊びなのか、二重生活を送るのか、完全に三代目として生きるのか、どちらにも取れる面白い終わり方だった。
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