原作でもその人の核が自分の思い込みであったなら、とゾッとする原点から個人のバックボーンやルーツをピーリングしていく丹念な筆致が冴えていて。石川慶監督が「わからない部分」と「わかっている部分」の欠片同士が曖昧に繋がっているような作品の繊細なところをすごくよく捉えていたと思う。
窪田正孝が死後に名前と戸籍を変えていたとわかる人物で、この人は一体誰なのかが最大のミステリーとなるのだが、苦悶と安定を内在させる複雑さが浮かび上がる演技が素晴らしかった。
柄本明は心底すごいし、妻夫木くん（妻夫木くん！）と安藤サクラの脚本を捉える力も強くて、アンサンブルが素晴らしかった。
子役の方も。。
映画館行けばよかった〜
