亡くなった夫が別人だったというあらすじだけで、既に面白そうな1本。原作は未読。ミステリ、サスペンスかと思ってたら、ヒューマンドラマだった。
一体誰で、何故どうやって入れ替わったのか？がストーリーの肝かと思いきや仰々しいトリックがあるわけでなく少し拍子抜けしたのは正直だけど、それ以上に人間の属性による差別、偏見について考えさせられる。『いつもの貴方に戻って』って真木よう子に言われた時に、いつもの自分って何？って思っちゃった。でも同様に属性だけが人間の本質ではないことも描かれてるのは救い。
そして内容もさる事ながら安藤サクラのシングルマザーにも未亡人にも見える流石の演技力と妻夫木聡の闇を抱えてる雰囲気も名演。特に柄本明にブチ切れる前の湧き上がるピリピリする感じめっちゃ良かった。
現実で弁護士にお世話になったことないから分からないんですけど、身元調査とかするものなんですね。探偵の仕事かと思ってました。
