このレビューはネタバレを含みます
面白かった。
まず序盤に描かれる主人公家族の幸せと、おそらく何かあるんだろうな〜ってな雰囲気を出してくる夫。義理の父息子ではありながら幸せな家族の描写がなされ、さらに数年後娘が増えている。ザ幸せな風景。
息子が今日は学校行きたくないって言って、お母さんの前では行きなさいって言うんだけど通学中の息子を追いかけて職場に連れて行ってあげる夫。なんでいいお父さん。
ここから急展開。
死んでしまった夫が名乗っていた人物とは別人であることが判明する。
そこからは弁護士の先生と共に夫の正体を解き明かしていくのだが、先生と夫の共通点として自分は何一つ悪くないのに生まれながらにして人生が翳っていること。
そこからは自分の幸せを当たり前だと思っている人間たちがなんでそんなことを、とバカにする描写やそんな人どうでもいいじゃないと突き放す先生の妻。
きっと彼らは先生の気持ちなんてわからない。
ラストには先生が大祐を名乗り、子どもは2人いる、というシーン、、
窪田正孝さんが生きた中尾明慶さんの人生を生きる妻夫木さんということかな。
生まれながらにして自分の人生にマイナスの歴史があるという立場は私には想像できないけど、この映画を見て共感することはできた。
そして、ふてほどのお二人が出ていて嬉しかったー!