映画観太郎

ある男の映画観太郎のネタバレレビュー・内容・結末

ある男(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

安藤サクラ、窪田正孝、妻夫木聡、
そして柄本明もみんな最高。
(真木よう子もドンピシャ)

なんと言うか。


与えられたしがらみで苦しまなきゃいけないなんて義務はない。


うまいこと脱せれるなら脱したら良いと思うし、脱して欲しい。
(もちろんそんな綺麗事ではないし、
世の中がクソなこともあればその人自身がクソなこともあるから一概に言えることなんてないけども)


でも、どう生きるかはその人の自由だし、
選べる状況にあるなら、やらない手はないかも。
(楽な位置からこういうことを言う気持ち悪さも感じるが)



まあそんなこともありつつ。

人と人ってその人とその人でしかないんだなぁと改めて。


例えば自分が好きな人がいて、
でもその人を嫌いな人がいる。

めっちゃ普通。


その人を嫌いな人がいて、
自分が知らない嫌な部分を知ったとしても、
別にそれで嫌いにならない。

だって自分はそれを嫌だと思わないし、
思ったとしてもされてないんだもん。

仮に、

後からその嫌な部分が出てきたとしても、
自分がその時にその人とどう向き合うか、

きっとそれだけ。


もしかしたら「うわ〜やっぱりそうだったんかー、、、」って後悔するかもしれないけど、

まぁそれもそれ。


個人的にはちゃんと目の前の人に向き合いたいし、
向き合ってもらいたい。

大切にできる時に大切にしたい。

誠実に生きたい。


なーんてことを思う映画でした。



〜〜〜〜〜〜〜〜

あとは、

人の人生を生きたとしても、
死ぬのは自分でしかない

みたいな表現をしてる感想を見かけたけどほんとにそうだな〜と。


大富豪の二世だとして、肩書きと書類上にはそれまでの経歴が記されてはいるけど、

ラベルがそうなだけで中身違うもんね。


結局自分だし、
逆に言えば変える前のラベルも、
例えば今回みたいな「殺人者の息子」みたいな自分を一切介せずに付けられたラベルだったらそれはそもそも自分に関係ないっちゅーこっちゃ。

まあ、そんなスーパーマッチョメンタルな人いないからそんな風には考えられないだろうけど。。。苦笑