このレビューはネタバレを含みます
2022年一発目の映画鑑賞。
父親が女性へ変わった娘の、突然の変化を受け入れられるまでの葛藤と成長を描いたお話し。
周りの誰もが直接的に本人へ攻撃しない優しい世界だと感じた。
他の人たちは受け入れる姿勢が整っているからこそ、認められないでいる自分が尚更もどかしくて、悪酔いした時にぶつけようのなかった気持ちを感情的に吐き出してしまう。その時の言葉の一つひとつに破壊力があった。
いたずらに感情をぶつけず、自分の中で消化しようとしているのは偉かった。
娘は言葉少なに、表情や態度で気持ちを表現する描写が多くて、視聴者へ感情を汲み取らせるような演出が余計に感情移入させられた。もどかしさを残した終わり方だったけど、エンドロールでは幸せそうで良かった。
