作品として、めっちゃ面白かった。前作『なぜ君』で存分に小川淳也氏の魅力は伝わってきたが、本作では、衆院選の対抗馬・平井卓也氏、町川順子氏の陣営も映すことで、より政治家として人間としてのあるべき姿が明確に。単に政権批判するより、こういう人を応援した方が良い社会になるな。
開始10秒ほどで、この人、好きだわ〜と思わせられるシーンが有るのだけれど、後半、2回ほど、その話が伏線みたいに活きる所があって、大島新監督含むスタッフの方々の構成力や徹底的な取材姿勢にも感服。四国新聞での騒動の裏側も映され、逆に、嫌な所が全く出て来ない小川氏が少し怖くもなってくる。
まさに衆院選を共に闘うような感覚を味わせてくれるが故に、誰もが知る結果を迎えるシーンにも感動は一入。しかも、ヒューマントラストシネマ有楽町で観ると、まさに、その、有楽町駅前で小川氏が街頭演説するシーンまで映されるので、余計に臨場感が。こういう劇場型なら、悪くは無いかもしれない。
