香川1区のyuのネタバレレビュー・内容・結末

なぜ君は〜の続編ではあるけど、これは小川淳也の映画ではなく「香川1区」の映画だった。
小川側を多く深く撮ってるってのはあって、そこを「中立性が保たれてない」という人もいそうだけど、平井や町川の言うこともなるほどそういう理屈なんだなと思わせられた。

でも、熱狂とか激戦なんかなくても、すべての地域で、ただ淡々と投票率が上がったらいいのにな。他の選挙区も「香川1区」みたいにならないといけない？そんなことないでしょ。

私がいちばんおもしろかったのは、自分のことを「脇が甘い」と言う小川に対して辻元清美が、そうじゃなくて「心が弱い」と即言うシーン。笑う。

べつに私は小川に代表とか総理大臣なってくれやと全然思わんが(橋下に対峙できる泉の方がトップに立つ人っぽい)、
国会議員には、いろんな人がいてくれたほうがいい。

前作でも思ったけどやっぱり小川の両親の話がめちゃおもしろい。政治観とかも。
維新擁立の件で母親は眠れなくなって、父親はテレビとネット見て「ネトウヨ」の意見も読んで、自分はいっぱい寝ているという。妻にそれを伝えてしまうのは、自分では抱えきれないからだと妻が理解してるのがなんかすごい。この両親からは「エリート」育つわ、みたいな。それはそれとして、持ってるもんで勝負していくしかない。

オガココのPR、タスキに「娘」だけでなく個人名も入れるとかもいいなあと思った。