スティーヴン豆腐

フタリノセカイのスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

フタリノセカイ(2021年製作の映画)
3.1
トランス男性の真也は性別適合手術、結婚、子供と具体的な人生の目標を持っているにもかかわらず、その生き方はむしろ刹那的で享楽的。問題を先送りにして雑に生きている人物への共感は頭と心が拒む。(それで許されるのは帳尻を合わせる自信と能力がある人、大丈夫だろうと周囲に思わせることが出来る人だけです)

最後の "フタリ" の選択には理解者である俊平さんの存在が欠かせないのに、中々薄情なタイトル。元々 "フタリノセカイ" で閉じていたものがあそこで拓けた、とでも解釈すればよいすか?

終盤のシーンで、何の脈絡もなくモブ幼女がレインボーフラッグを持って駆け回るのは明らかにやりすぎ。