【今年の邦画の基準は『さがす』以上か『さがす』以下かになるだろうな】
是非事前情報はいれずに観てほしい作品。
2022年暫定年間ベスト一位の衝撃作でした。
商業作品にも関わらず全く手加減のない作品。久々に邦画を観て震えた。
想像の斜め上をいく大胆な発想は、助監督をしていたポン・ジュノ師匠譲りか?そして伏線の回収が素晴らしい。
舞台は大阪の西成。ドヤ街の生々しいリアルをうまく捉えている。ある日突然姿を消した父。懸命に父をさがす娘。目の前に現れた父の名を語る連続殺人犯。。。
いろんな人間の感情が描かれた作品。
最後までどちらに転ぶか分からない。
佐藤二郎と伊藤蒼演じる父娘の関西弁のボケとツッコミがシリアスの中に滑稽さが加わり暖急かつ絶妙な演出に感情が揺さぶられた。
しかし伊藤蒼の演技と存在感は凄かったなぁ。
今後が楽しみ。
ラストのシーンは邦画史に間違いなく残る。