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さがすのarakiのネタバレレビュー・内容・結末

さがす(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

難病患者の自殺幇助、難しい。
すごく重い題材。

現在の日本では安楽死が合法化されていない為、もし本人が死を望んでいたとしても、患者の要望に基づいて殺害したり自ら命を絶つのを援助する行為は罪に問われることになる。
しかし、もし自分の愛する人が佐藤二朗の妻と同じ状態になったとして、果たして自分は最後まで死を選ばず寄り添うことができるのだろうか。
こういう場合ってどうすれば良いんだろう、本当に難しい。
やっぱり自分だけで決めずに第三者の視点を入れるべきなんだろうな。
物語終盤でムクドリさんの着替えを手伝っているときにふと妻の事を思い出して泣いてしまうシーンが本当につらすぎる。
あとはやっぱり伊東蒼の不憫キャラが刺さる。どうしようもなくなって困り果てた子どもの演技が上手い。
佐藤二朗も中学生の娘一人置いて無責任すぎるだろと思ったけど割といつもすぐ側にいたんだね、泣ける。
果林島で清水尋也が今まで殺害してきた中で今まで本当に死にたいと思ってる人なんて居なかったって言ってたけど、それは佐藤二朗の妻にも当て嵌るんだろうか。
そして、それでも本当に死にたかったムクドリさんは一体何者だったのか、そこも知りたいなと思った。
心に残りまくった作品。
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