山田

さがすの山田のネタバレレビュー・内容・結末

さがす(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

岬の兄妹の時も辛すぎて号泣したけど今回もやっぱり号泣した・・。心が痛すぎる。
でも希死念慮にもっとも誠実に向き合ってる作品だとは思う。
色んな自死を題材にしたコンテンツってあるけど、死んだ人を称賛したり、死ぬことをネガティブに取らない優しさみたいなところに落ち着いてるのが多いけど、この作品は死に誘う人間を全く美しくも優しくも描いていないし、死ぬ人が皆安らかに死ぬという描き方もしていない。お母さんもすごく死にたがったけど死を直前にすると恐怖した。
逆に死ぬのは悪いこと!生きてればいいことある!と単純な話に終わらせてるわけでもない。
生きるのは本当に辛いし、お金がない人や身体的だったり外国人労働者だったり色んな理由で立場が弱い人にはこの社会は生きにくいようにできている、だから生きることは辛いんだということも描いている。
じゃあこの作品は何が言いたいんだろうと考えたとき、皆死にたいわけではない生きていたくないだけなんだってことなのかと思う。
死にたい人なんていないと思ってたって清水尋也の役の台詞であるけど、多分死なないでも解決するなら本当はみんなそうしたいけど、死ぬしか解決法がないから死ぬんだろうなと感じた。
そしてそれはどうしようもないこと、ではなく社会が落ち込んでる部分が大分ある。ってことがとても伝わった。
ただ、メガネの女性があそこまで本気で死にたがったのは何を表現していたのかな、もう一回見たらわかるかなぁ。

関係ないけど清水尋也細すぎるし首長すぎるし頭小さすぎて羨ましい・・。
首の長さ分けてほしい・・。
山田

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