みむさん

パワー・オブ・ザ・ドッグのみむさんのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.5
トロント国際映画祭にて。

ジェーン・カンピオン監督がベネチアで監督賞取ってたやつだけど、ベネディクト・カンバーバッチがすごくよくて主演俳優賞のレースに絡んで来そうな気がする。

今まで勝手に抱いていた印象と違う、かなり不快で粗削りでザラついた役をやっていてとても良い。

1925年モンタナ、牧場を営む対照的な性格の兄フィルと弟ジョージのお話。

ただでさえ正反対の性格の兄弟の片方がシングルマザーと結婚し息子とともにやってきて、兄の攻撃的で嫌な感じの性格爆発…こんな兄のいる家に思春期の息子置いておくの、母としては不安しかないだろうな。

西部劇のような映像に見えて西部劇のようではない、歪んだ兄弟の確執、有害な男らしさに囚われた者が壊れていくドラマという感じだった。

※追記
後に原作読んだが心理描写が濃密で映画を見て結末知っていても面白かった。
ローズとその元夫の描写(元夫の死因含む)は映画版では描かれていない部分だった。

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