ナリキヨ

パワー・オブ・ザ・ドッグのナリキヨのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
3.9
陰湿な、締め付けられる黒い雰囲気キープしつつ、主人公にフォーカスし続ける事で思わず思い入れてしまう凄い映画。
マッチョで男根主義なカンバーバッチのムカつき演技こんなにハマるとは(威圧的なのがお得意なのは知ってたけど、憎めないみたいなイメージだったから…今回憎々しかった!)

キルスティンダンストはやっぱりレトロな雰囲気がめちゃくちゃ似合うし、くたびれていく演技が素晴らしい。しかし何より息子役の彼やばい。今後も活躍するんだろうけど、今でしか出し得ないエゲツない色気にあてられてしまった。

ヒリヒリサスペンスの結末は切なくてゾッとする。そうでしか生きられなかった男の人ってたくさんいたのかな。何をも救えない辛い話でしたが映画としての面白さに満ちていました。



10代の頃にピアノレッスン見た時は、気持ち悪さや美しさを感じつつも、「エロい…よーわからん…」みたいな感じだったな。今見たらまた違うかしら。
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