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パワー・オブ・ザ・ドッグのnodaのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
4.7
鑑賞後の余韻が強く残る作品。ジャンルが普段手に取らない恋愛・西部劇になってるから後回しにしてたけど、最近観た中では群抜いてよかった。ジャンルはサイコサスペンスの方がしっくりくる。
さすがのベネディクト・カンバーバッチもカウボーイ役はどうだろう?と思ってたけど、インテリ家系のイエール大出身ならば納得の配役。彼の演技は大好き。まっすぐな視線と切なげな瞳が印象的。
終盤のたばこのシーン、ピーターの不気味さと色気にぞくぞくした。人間のしたたかさって怖い。
全体的に光と色味がとても美しい。特に、冒頭フィルが帰宅した室内の光がきれいで一気に引き込まれた。
それにしても自分が観た映画に出てくるベネさんの役どころ、切ないゲイセクシャルの役が多い気がする。もっといろんな役の作品も観よう。
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