歯医者のお姉さん

パワー・オブ・ザ・ドッグの歯医者のお姉さんのレビュー・感想・評価

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)
3.8
これまた末恐ろしい作品を… 口笛の嫌がらせ堪えるよなあ、よくそんな残酷な事思いつくよなあ。クソな奴だけどクソだけでは済ませない深み。彼もまた思考の被害者であるという面も儚く演出し同情すら誘わせる技を繰り出すカンバーバッチ。不幸な女役やらせたら右に出るものはいないキルスティンダンスト。二人とも最高にはまり役だったけど、息子役の子のあの微笑みがやっぱりハイライト。男性優位思考の断罪を西部劇でやってのける監督も凄い。父から受け継いだ医学書だったり、ロープを編む手元だったり、細部までこだわりを感じる。