きっっっつい
終始キツいけど終盤は本当に地獄
堕胎したら逮捕?
なんの罰なのこれ…?
妊娠は1人でできないのに妊娠した後の負担は女性だけに強いられる非対称性。これは女性の権利の問題じゃなくて人権の問題だ。
この映画は1960年台の話だけれど根幹は今も大きく変わらないと思う。最悪なことに今の時代でさえ堕胎を違法化しようとする政治家もいるくらいだ。
現代は妊娠した場合に中絶という選択肢が合法的に取れるけれど、今の日本は相手の男性の合意がないといけない。中絶ができずに出産して新生児を遺棄する事件は必ず女性だけが逮捕され、相手の男性は透明化されている。
例え堕胎する場合でも、日本の中絶方法は母体に負担がかかる数十年前の前時代的な方法から変わっていない。
現代医療では薬の服用で堕胎ができるのに、日本で取られている搔爬方(そうはほう)は劇中のアンナが女医から受けたやり方と大枠は同じで、器具を膣内に入れて掻き出すと言った原始的な方法だ。
ただでさえ妊娠出産堕胎のどれにおいても女性だけが身体的負担を強いられるのに、これに加えて社会的責任や精神的な負担まで全て押し付けられていることに本当に憤りを感じて止まない。
こんなバカげた世の中はさっさと変わって傷付く人を少しでも減らしたい。