ぽち

土を喰らう十二ヵ月のぽちのレビュー・感想・評価

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)
3.0
エッセイを力技でドラマ化したので、その部分がかなり弱く感じてしまうが、美しい風景と美味しそうな食べ物をじっくり見ることが出来る作品。

おまけで超かわいい「さんしょ」の姿も見どころ。

ただ、沢田は良い役者だと思うのだが、今作に関してはミスキャストに見えてしまうのがマイナス。
料理「させられてます」感が出てしまっていることと、手がきれいすぎ。
料理人ならそれでいいのだが、野良仕事までする人の手ではない。

それと、その体形は無いだろ!とツッコミたくなる。
山奥で自給自足に近いハードな日常を送り、山道を歩き回っている人が、その二重アゴとでっぷりしたお腹ってのはあり得ないでしょ。
せめてダイエットして臨んでほしかったなぁ。

北アルプスの美しさと、一般家庭ではありえない美味しそうな田舎料理を目で見て楽しむ作品。


余談。
いないとは思うが、今作を観て
「田舎暮らし最高~!!廃墟をただで手に入れて、リフォームして、オイラも豊かな暮らしするべ~」
なんて思ってはいけない。

今作は田舎暮らしの表しか描いていない。裏はこの「楽しさ」の十倍は大変なんだよ。

だいたい、今作ぐらいの自給自足は今の時代ほぼ不可能。

暖かくなると部屋の中を虫が飛び回るし、庭には猿の糞が散乱してるし、雪かきは重労働だし、停電はするし・・・・

もし、FIREして働かなくていい人が、自然の中でスローライフとか考えるのだったら、別荘地のような管理会社が運営している所をお勧めする。

今ならコテージなどを売りに出している管理会社などもあるからおすすめ。

畑耕して、山菜とってなんていう生活は、ほぼファンタジーだと思っていい。


経験者は語る、だよ。笑

あ、ちなみに私、今作の撮影場所の近くにいたりするんだな。
ぽち

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