蜘蛛マン

ベルファストの蜘蛛マンのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
3.8
モノクロ映像が美しい。
人はなぜモノクロ映像を見ると郷愁が喚起されるんだろうか・・。

少年ケネス・ブラナーの目を通してみる故郷ベルファストは、家族と地域共同体の愛に満ちた素晴らしい場所だった。
そんな故郷に投じられる分断の影。少年の無垢な立場からしたら、大人たちの対立はまったくもって意味不明なものであっただろう。映画も紛争についての説明は少なく、過激な描写も抑えめで、家族の葛藤劇に比率を置いているようだった。

全体的にパンチ力は薄めなんだけど、じわっとエモさが染み渡る、よくできた作品。
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