1969年の北アイルランドを舞台に、カトリックとプロテスタントとの宗教対立内戦を当時子どもだったケネス・ブラナー監督の自伝的に庶民目線で描く。
確かに子どもの頃から、なんでサッカーでイギリス代表って無くて、イングランドなんだろう。とか、アイルランドってなんで北だけ独立してるんだろうとか、今日まで分かったような分からないようなという感じだったのですが、まあやっぱり血生臭い事情があるよね。という一面を垣間見れる映画でした。
とにかくおばあちゃん、おじいちゃんが最高すぎて、アカデミー賞のノミネートも納得です。
子ども目線で終始語られる戦争が日常にある物語に、今の欧州で暮らす子どもたちの想いを重ねずにはいられなかったです。
また、家族の不和や、たまにしか帰ってこない父親など自分の幼少期の記憶とも重なる普遍的な問いかけでもありました。
そして何より近年の映画として、この上映時間のタイトさに十分すぎるメッセージを詰め込んでいるだけでも超良作だと思います。面白かったです。
