ささ

ベルファストのささのネタバレレビュー・内容・結末

ベルファスト(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

バディを通して見える子どもの世界、そこに入ってくる大人の事情。でも、どこか気の抜けた陽気さが温かくこの作品を包んでいるなって思った。

バディがゴミ箱の蓋を盾に遊んでいたのが、母親が子どもを守る為に本当の盾なってしまう絶妙なユーモアが素敵に思う。

万引きをしたら1番まずいお菓子を選んじゃった所や、暴動に加わり盗んだのが環境に優しい洗剤とかも重みが和らいだ。

隣人と父親との決戦も西部劇の早撃ちの様な演出なっていた。親から西部劇をテレビで観せられていたバディにはそんな風に見えてたのかなって思って良かった。

画角も素敵だった。
手前にトイレにいるおじさん、奥の窓におばさんがいる所が印象的だった。
結婚したい女の子との別れの所も、おじさんが外で作業するのをバディが眺める所も、お母さんがお父さんに食器を投げる所も、おばさんが家族を見送る所も、素敵な所が多かった。

相手を愛することが大事。
彼が存在した事に感謝を。

ヴァン・モリソンの曲も素敵で余韻に浸ってしまう。

2022 新36↑過21リ3 計60
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