スティンプソンGon

ベルファストのスティンプソンGonのネタバレレビュー・内容・結末

ベルファスト(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

愛着と別つ時の辛さと愛おしさが伝わってくる映画だった。
慣れ親しんだ町、自分の家だけでなく曲がったフェンスが、遊んだ路地裏が全てが自分の家のように過ごしていた町が時代の流れによって分断されていく悲壮さとあたたかなふるさとへの愛両方が画面からが溢れていたように思えた。

バディを呼ぶという冒頭のシーンで街が生き生きと動いていることでこの街が活気があり慈愛と共生に満ちている愛おしい街であることがハッキリとわかった後すぐに宗教の絡む暴動が起きるような時代、状況に置かれている危うい街であることが体感できた。
楽しい場面と暴動の恐怖心がコロコロ変わっていって頭が追いつかなくなる時もあったけれど冒頭以外の楽しそうなシーンを見ても背後に暴動があるとわかるため何とも切なくそれでも楽しく生きたいという強さを感じた。