アカデミー賞の本命作品で、話題性もあったけど、思っていた様な作品ではなかった。
日本で言えば高度成長期、世界的にも勢いがあって、当時の生活を活き活きと描いた作品だと思い込んでいたので、序盤から物騒な流れに一変し、自分の誤解に気がついた。
ほんのひとときの平和な瞬間も、モノクロの画面も相まって、不安定感がベースにあり続ける。
父は2週間に一度とはいえ、遠く離れたロンドンの出稼ぎから帰省をし、家族のために尽くしていたと思う。
ケネス・ブラナーの自伝的な話だと言う事で、
アイルランドは、複雑な事情がある国だけど、あの時代の中ではロンドンにも移住できたし、平和的に育った方なのかなと思った。
シェイミードーナンのキャリアを勝手に案じていたが、メジャーな作品でよく見られる様になってきたので取り越し苦労だったか。