ベルファストの悪魔の棲むYeahのレビュー・感想・評価

いろいろ綺麗なんだけど、ケネスブラナーって人の美意識とか郷愁に根ざしたオナニーを延々と見せられている気分がして居心地悪かった。
劇映画というよりミュージックビデオというようなものに近くて、雰囲気づくりのために映画を流す飲み屋の店主あたりが好んで選びそうな作品。

ベルファストの街に生きた人たちの泥くささみたいなものを、もっと見たかったんだと思う。

とくに中盤の、舞台を見ているおばあちゃんの眼鏡にだけ色が映るところと、最後のおばあちゃんの台詞。自画自賛と自己肯定がぷんぷん匂ってきてうんざりした。