Keito

ベルファストのKeitoのレビュー・感想・評価

ベルファスト(2021年製作の映画)
3.6
身近にあって、それは一番あなたの大切なモノ。

ベルファストで起こる日常を描く。

優しさとユーモアを兼ね備えた優しい祖母。

ケネス・ブラナーの自伝映画。


大きな出来事は起こらないけれど、昔懐かしい雰囲気に浸れることのできる作品だと思います。

宗教観による問題を取り扱っていて、自分ではどうすることのできない大きな出来事が突如として降りかかってくることがあるけれど、残酷にも日常は続いていく。

主人公のバディ目線でストーリーは展開されていくため淡々と物語は進んでいく。時代を揺るがす大きな事件が起きているのにも知らずに、、。

お菓子屋さんの叔父さんや何気ない祖父母との会話など幼少期を思い出させてくれるシーンを所々に入れているのは非常に良かったです。
僕も小さい時は駆け抜けていくように日々を過ごしていたなぁ。

映画情報

俳優・監督・舞台演出家として世界的に活躍するケネス・ブラナーが、自身の幼少期の体験を投影して描いた自伝的作品。ブラナーの出身地である北アイルランドのベルファストを舞台に、激動の時代に翻弄されるベルファストの様子や、困難の中で大人になっていく少年の成長などを、力強いモノクロの映像でつづった。ベルファストで生まれ育った9歳の少年バディは、家族と友達に囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごしていた。笑顔と愛に包まれた日常はバディにとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、プロテスタントの武装集団がカトリック住民への攻撃を始め、穏やかだったバディの世界は突如として悪夢へと変わってしまう。住民すべてが顔なじみで、ひとつの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断され、暴力と隣り合わせの日々の中で、バディと家族たちも故郷を離れるか否かの決断を迫られる。アカデミー賞の前哨戦として名高い第46回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞。第94回アカデミー賞でも作品賞、監督賞ほか計7部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。
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