「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」等で有名なディザスター映画の巨匠ローランド・エメリッヒの最新作は月が地球に落ちてくるというドデカスケールの超大作だ
エメリッヒ節が存分に発揮された一作となっており、「インデペンデンス・デイ」をテレビで観て育った私的には十分楽しめる作品だった
ツッコミどころは多い作品ではあるが、昨今の理路整然とした脚本が求められる世の中で、偶に今作のような荒唐無稽で勢い任せの作品に触れると「エンタメしてるなぁ!」と嬉しい気持ちになる
中盤以降物語の方向性が随分と転換していくので、その急カーブに気持ちを合わせられるかどうかが評価の分かれ目になると思うが、今までエメリッヒ作品に触れてきている人ならば「エメリッヒさん今回も筆がのってますね!」と受け入れる事ができるのではないだろうか
しかし、映像のスケール的にやはり劇場公開が出来なかったのは実に惜しい
携帯やモニター等の小さな画面で観ても今作の持つライド感は体験できないので、つまらなかったという感想を抱いたとしても仕方がないのかもしれない
何やら続編の構想はあるらしいので、続編制作が決定した際には劇場で観ることができたらと願う