あいる

世界で一番美しい少年のあいるのネタバレレビュー・内容・結末

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

人はみんな見た目しか見ない
人の心を見ようとしない



私はビョルンが世界で1番美しい少年と言われた時代に生まれてないからどれほどの人が彼の見た目に魅了されたのか実際にはわからないけれど、この映画に出てきたベニス死すの映像に映るビョルンは確かに心が奪われるほど美しい、監督が言ったように本当に絵画のような見た目をもつ少年だと思った。その見た目をもつ15歳の少年が何も知らずに、ビョルンのことを知らない大人たちに俳優の道、お金を稼ぐ道に引きずりこまれる、、これほどビョルンにとって最悪なことはあるか?悲しい過去をもつ少年をさらに悲しい道へと引きずり込んだ大人。ビョルンが大人になって会いインタビューを受けた大人たちはまだ彼の見た目の美しさの話しかしていなかった。でもベルサイユのばらの作者は見た目の話だけでなく、心の話もしていたところでビョルンが少し微笑みを見せたところに少しほっとした。


ビョルンの悲しい瞳は少年の頃から今になっても消えていないし、満たされていない。こう私が言えるのはこの映画を見たからだと思う。もし、私が彼が世界で1番美しい少年だと言われていた時代にビョルンの姿を見たら彼の悲しみに沈む瞳に気づかないだろうと思った。その時代にビョルンの美しさに心奪われ感動した人たちには絶対見て欲しい映画です。
あいる

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