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世界で一番美しい少年のbebemamaのレビュー・感想・評価

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)
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ドキュメンタリーなので星なしで

冒頭の劇伴がまるでホラーの様な、、、

あまりにも有名なヴィスコンティの「ベニスに死す」のタジオ役
その役で有名になったヴョルン・アンドレセンのドキュメンタリー
その彼の過去の映像と現在の生活を交互に描く

そのオーディション場面の彼は本当に美しく無邪気な笑顔
その笑顔から一気に今の年老いた彼に
映画撮影時や人気のあった時から、現在までに何があったのか計り知れない

巨匠に選ばれたシンデレラボーイ
でも、何も知らない少年はそれで運命が変わってしまう
母親は死亡していて、複雑な家庭環境
祖母が映画入りを勧めるが
彼の為ではなく
彼を思って親身に世話するわけでもない
自分が有名になりたいだけのような

皆が興味本位
撮影が終了するともう用が無いのか
その後は性的搾取や金儲けの道具の様な酷い扱い

映画公開直後、人気絶頂の時の来日
来日時の映像が結構多かった
あれも、大人達の金儲けかと思うと複雑な気持ちになる
彼の人生がこうなってしまったのを全く知らなかった

ラスト、映画の中の自分を見つめるその姿が印象に残る
過去の自分に何を思ったのか、、、
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