いおり

世界で一番美しい少年のいおりのレビュー・感想・評価

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)
4.0
文章としてまとまった感想をしたためるのが難しい、かつやや本筋からズレてるけど、、

ビョルンや、いわゆる出演者となるひとたちは勿論だけど
カメラマン、画家イラストレーターなどなど、あらゆる種類の表現者は
人気が出た時に必ず「消費される」という側面もついてくるもので
少なからず消費されていくことに対して自分がどう向き合うかがすごく重要だと思う。
波に乗っている時にがむしゃらに頑張るのは良いことだと思うけど、そのあと、
人気だった部分で売れなくなった時に、
それが己を否定されているに等しいと思ってしまう人や、それ以外で地に足をつける力がない人というのがいるなと。
それが自分の全てではないのに。
という考え方ないし、賢さみたいなところを
ビョルンのように若くしてスターにされてしまった人は
周りの大人に恵まれないと知る機会がないわけで。
ここまで惨憺たる例は少ないと思う(思いたい)けど、潜在的にこういうクライシスを抱えている人って結構多いのでは。

と言いつつ、彼の場合は性的搾取の被害もあるのでやや違う話にはなってくるし、
生まれ持った美貌云々を抜きにしても
そこそこ人生ハードモードだと思うので、
劇中の恋人や娘のようにこれから寄り添ってくれる人と心安らかに過ごせることを願うばかり。

とはいえ枯れてもタッパあるし革ジャン似合うしかっこいいっす。

ミッドサマーでの起用がここまでアイロニカルなものだったとは驚き笑
いおり

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