せきい

ワース 命の値段のせきいのレビュー・感想・評価

ワース 命の値段(2019年製作の映画)
3.9
公共的立ち位置に近づくほど、全体最適を踏まえた施策の執行が求められる。しかしながら、ここでの落とし穴は全体最適の「最適」の基準となる評価軸が、施策の対象者が求めている軸と異なることだろう。

普遍的な理論がない領域において、「全体」を見ることは、結局「個別」から帰納的に考えることだという教えてくれる、素晴らしい映画だった。

ただ、その帰納的発想の後、どのような行動を取ったのかまでもう少し詳しく描いてほしかった。行動なき思想は無力なのだから。
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