第34回東京国際映画祭1作目
若い二人の恋愛模様を、逆行する時間軸で描いた作品
まず第一に、演出の技術力が高い。誰しもが経験のある恋人同士の会話、やりとり、ふざけ合い、どのカットも自然かつ繊細に描かれていた。最近流った「花束みたいな恋をした」にかなり近いが、本作は笑いのツボまでしっかりと抑えており、その柔軟さを評価したい。
ところで本作は誕生日が1つのテーマになっているが、11月2日は監督の誕生日だったようで、舞台挨拶の場にはケーキを持った池松壮亮がサプライズ登場したそう。
池松壮亮の"ちょっとお祝いしに来ただけ"の粋な計らいに喝采。