Kyasarin

ちょっと思い出しただけのKyasarinのレビュー・感想・評価

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.1
2022.01.23
東京プレミア上映会
登壇者付き
松井大悟監督
伊藤沙莉ちゃん、池松壮亮くん、尾崎世界観さん

ジャンルで言ったら、花束みたいな恋をした、ボクたちはみんな大人になれなかった、と同じ部類に入るであろう、昔の恋愛を懐かしむエモ映画のジャンルになるのであろうか。

でもその中では私はこの作品が好きだ。
伊藤沙莉と池松壮亮だから、てのは大前提なのだが描き方が時空を何度も遡るので最初は全然意味が分からないんだけど(私はね)中盤になってどんどん明らかになって行く。それは映画を見ていただきたい。
ひとつの同じ日付の違う年の話が何度も何度も訪れるわけ。その理由がわかった瞬間、「ああ!」って膝から崩れ落ちるから。
松井監督が、「途中で自分の思い出を思い出して映画から脱線しても良いですよ」て仰っていたけど、私思いっきり昔の恋愛思い出して泣きそうになったし!!

脇を固めるキャストも良いのよ、國村隼、永瀬正敏、成田凌、高岡早紀、河合優実、篠原篤、渋川清彦、市川実和子、などなど錚々たるメンツ。出てくる度声出たわ。

ちゃんとコロナ禍も描いていてとても自然だった。

尾崎世界観の音楽も良いしね〜

飲みながら、友達と思い出話しながら観たい映画だなあ…

そして、伊藤沙莉ちゃんは何故あんなに誰かの元カノ、忘れられない女、が似合うのだろうか。思い出しちゃうよ、私女なのに(笑)

そしてそして、池松壮亮くんはほんと、良い男だねえ。まず声がいいよね、優しいんだもん。もうあの声で「どうしたの」て言われたらもうね、恋に真っ直ぐ堕ちますよね。ロン毛も彼だからこそ似合うんだろうよ!バレッタプレゼントにあげるかよ!地蔵に拝むんだぜ??!?

劇中も去ることながら、舞台挨拶の言葉にも感銘を受けた。アジアの天使の舞台挨拶の時もそうだったけどこのコロナ禍での上映にあたってのこと、来て下さりありがとう、この映画を見ている間だけでも外のことは忘れて映画に浸ってください、そして安全にお帰りくださいと。なんて優しいんだ!!当たり前の事なのに、素敵だなと思ってしまった。もうそれだけで加点。
彼の作品はこれからもずっと観ようと誓いました。カッケー!!!
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