ホシ

ちょっと思い出しただけのホシのネタバレレビュー・内容・結末

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

太客です。選曲について言いたいことが山ほどあります、、、、!感情のままつらつら書くのでまとまっていなくてごめんなさい。
バンドでの演奏のシーン。「君の部屋」。
この映画が出来るきっかけになった、ナイトオンザプラネットという楽曲ができるきっかけになった、クリープハイプの広島公演の10周年ツアーの一曲目の楽曲です。歌詞はツアータイトルにもなっています。もうこの時点でめちゃくちゃ涙が止まらなくて、私はあのツアーの仙台公演に参加したのですが、あの場面で、うわあ、あああのライブ、の、一曲目だ、、、と思い出しました。
しかもその歌詞が。現在メジャーデビュー後にリリースされているものではなく、以前リリースされたもの。それを、中止になった10周年ツアーでグッズとして販売されたものに収録されていた歌詞が混じったこの映画だけのオリジナル、、、!!!あの頃の歌詞を、今こうしてこの映画を通じて聞けて、もう、感情が溢れ出ました、、、
そして続く曲は「さっきの話」。イントロの時点でうわ、思い出す、って、うわ、、、って気持ちになりました。
私はこの曲に何度も救われてきました。しんどかった時期を乗り越えられたのはクリープハイプのおかげでした。
『それとね さっきの話 忘れてね 恥ずかしいから 誰にも言わないでねって言って 誰かに言わないでね』『今はね それなりにね 幸せに 暮らしてるの 時々思い出してれば 忘れないよね』
印象的な始まり方の歌詞。優しい音。ああ、これからこの二人が幸せな時を思い出すことになる、劇中で「ずっと会話になんてなってなかったのかもね」という葉ちゃんの言葉で、劇中の二人の会話と、この歌詞が呼び起こされる。この感覚が、自分の中の経験をやさしく呼び起こすようで、序盤からもう涙が止まらなくて、本当に、ああ、また救われてしまったな、と思いました。
exダーリンのイントロが予告で使われていた時点でヒヤッとしましたが、本編での彩り方に涙が止まりませんでした。裏路地で弾き語りをするミュージシャン。歌詞を知っているから、曲を知っているからこそ、イントロが流れ始めた途端の彼らの未来を表すかのような選曲の仕方に震えました。
自分自身の「今」があることがとても贅沢だなと思えました。
お話の展開の仕方や場面の切り取り角度たまらなく愛おしかったです。
バンドの選曲も、ベンチも、言葉も、光も、影も、今があることをじわじわと感じさせてくれて、ちょっと思い出すのも悪くないなってちょっとぐらい良いじゃないって思えました。
大好きな人たちが作る作品としても、恋愛映画としても、人生映画としても、私の中でこれからの人生を救ってくれる大事な存在です。
本当にありがとうございました。
ホシ

ホシ